活動報告 Activities

2020-10-11 00:19:00


 
谷村優希展「穴」
2020年9月19日(土)〜28日(月)

銀座 ギャラリー枝香庵

https://echo-ann.jp

https://echo-ann.jp/exhibition.html?id=393

 

Yu-ki Tanimura solo exhibition "The Hole"

19-28 September 2020

Ginza Gallery Echo-ann

https://echo-ann.jp
https://echo-ann.jp/exhibition.html?id=393

 
<コンセプト/The concept>

文字に「穴」をあけてみたら、「存在」の声が聞こえてきました。
Making the holes on the letters in my works let me listen to the voice of the being.

 


 
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<ステートメント/The statement>

「存在」は価値を見いだされてはじめて存在します。

そして、その価値観は個人、家族、国家、文化、時代等によって様々です。

自分が在る世界がすべてだという気分でいると、

存在しない「存在」が増えてしまいます。

特に「異質の存在」に関しては、

はなから避けて価値のないものとみなしてしまうことが多いです。


それでいいのでしょうか。

人間関係や社会の行きづまりは「異質の存在」の声に耳を傾けることなく、

価値がないとみなしていることが原因なのではないでしょうか。

 

そこで、私は自分の価値観に風を通してみたいと思い、

文字に「穴」を開けてみました。

文字は価値観を作り上げ、広めてゆくからです。

すると、その「穴」にそれまで気づかなかった「存在」がたちのぼり、

声をあげ、表現しはじめたのでした。

 

つまり、私は文字を書いた作品に「穴」をあけることで

「異質の存在」を「存在」にしようとしたのです。

「存在」に慎重に耳を傾け、その真価を見いだしてゆきたいと思っています。

物質ではない「存在」への憧れと畏怖を込めて。

 

それが私の制作です。

 

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<口という穴/The hole named mouth>

漢字「口」の字源は

祝詞(のりと:神への祈りの言葉)を

入れる器を意味する「サイ」。

 

「穴」の向こうの見えない「存在」との交流は

古代のほうが純粋で切実だったのでは

ないでしょうか。

 

現代に生きる私たちの「声」も

そこに届きますように




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声と存在の穴.jpg

<声/The voice>

文字に「穴」をあけてみたら、

存在の「声」が聞こえてきました。



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<存在の穴/The hole of being>

「存在」と書いてあります。

 

そこに「穴」があいています。

「穴」からは、それまで気付かなかった

「存在」がたちのぼり

「声」をあげ、表現しています。

その「声」は、開かれた自由へと

私たちをいざないます。



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東京画廊の山本豊津氏と、
枝香庵の荒井よし枝オーナーと記念撮影
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