活動報告 Activities

2025-06-09 17:24:00

谷村優希展 
ホワイトホールには出口しかない
2025.5/14(水)〜18(日)
西荻窪・さいのね庵

[ステートメント]
ホワイトホールとは、ブラックホールと対になる仮説上の天体である。つまり「存在するはずだ」と論じられてはいるものの、実際にはまだ観測されていない。物質やエネルギーを吸収するブラックホールに対し、ホワイトホールは放出するだけの存在だと考えられている。
入口しかなく出口のないブラックホールには、どことなく怖さを感じるが、出口しかないホワイトホールには、私はとてつもなくポジティブな魅力を感じる。そして、この二つのホールがつながっているのではないかという仮説もあるらしい。
これは壮大な宇宙の話ではあるが、私はこうした現象が、私たちの意識の中にも起こっているように思える。人の意識の中に、ホワイトホールもブラックホールも在るのではないか。それらの存在を認め、バランスをとってゆければ、個人の意識はもっと開かれ、自由になっていくのではないかと感じる。私にもホワイトホールが在ると信じたい。

私は次元や宇宙に強い興味を持ち、それらをとても身近に感じている。この展覧会では、「穴」と「文字」によって〈向こう側〉へのいざないを試みている。穴は出口であり入口であり、すなわち異空間へのポータルを意味している。文字はほとんど読めないが、作品のタイトルが記されている。私は「意識の視覚化」を目指して制作を続けている。読めもしない文字を書くのは、文字には次元を超えて意識を表現する力があると考えるからだ。文字をモチーフとして作品に記すことで、意識に深く迫ることができると感じている。

この物質的な世界の制約に、自由を求めて。


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東京画廊の山本豊津さんと

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さいのね庵の竹川麻衣子さんと

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