作品 Works
【2021】 詳細はこちら click for detail
顔真卿の背中 / The back of Yan Zhenqing
29cm×22cm
jesso on tracing papers
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顔真卿の名筆「祭姪文稿(さいてつぶんこう)」の一部を
トレーシングペーパーに写し、それを裏返して重ねました。
顔真卿は1000年以上前の中国、唐代随一の学者で書家。
時を超えて尊ばれる偉人の力強い背中が見えてきます。
学ぶことがあふれていて、彼の背景をもっと知りたくなります。
倣う(ならう)とはこういうことなのでしょう。
書道の奥の深さにシビレます。
This work is the back sides of my tracing Yan Zhenqing work.
Yan Zhenqing is the master of calligraphy in old China.
The history teaches us so many things.
声と杜 / Voices and Forests
25cm×34cm
solid marker and jesso on paper
この作品で、「声」は西洋、「杜」は東洋を象徴しています。
この作品で、「声」は西洋、「杜」は東洋を象徴しています。
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西洋の哲学やアートは長い歴史の中で一歩づつ更なる洗練を目指して発展してきています。
一つの声が上がるとそれを疑って破壊して、もっと皆が納得できるできる理論を構築し続けています。
それぞれの声は尊重されても、研鑽の志は後世に託されます。
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それに対して、東洋の哲学やアートは賢者達が到達した境地を大切にしようとしてきた歴史を持ちます。
人間よりも大自然の方が豊かで力強いことを前提に、植物や大地をコントロールするよりもしなやかに同化しようとします。
新しい時代になって矛盾や問題がみつかると、その境地を否定するのではなく作り出すのは新しい解釈です。
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西洋と東洋という分け方があまりにもざっくりしていますし、どちらが優れているとかそういうことではありません。
しかし、どちらかの文脈で話を進めようとしたときには、この前提を理解している必要があるのではないかと思います。
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こうした二極化は、西洋と東洋の間だけではありません。男と女、動物と植物、不足と満足などなど。
挙げれば切りがない。だからこそ、互いへの理解や思いやりを諦めずに歴史がすすむことを望みます。
声を殺す / Suppressing the voice
31.5cm×31.5cm
solid marker and jesso on copy paper
杜(もり)/ Forest
41.5cm×21cm
asian ink on tracing papers
杜は太古の時代から
地に根をはり、酸素をはいてきた。
木と土に人間は遠く及ばない。
From the ancient times ,forests extend their roots
into the ground and make oxygen
Humans are far behind them.
しんにょう / On my way
25.5cm×40cm
solid marker and jesso on cardboard
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「しんにょう」が好きです。
「しんにょう」を部首とする漢字は、「道」「進」「迷」など、
行ったり止まったりしながら進むという
道や歩く事に関することを表します。
私は旧姓が「近藤」というので、沢山の「しんにょう」を書いてきました。
そして、これまでに沢山の「しんにょう」な出来事がありました。
苗字は変わりましたが、もうしばらく「しんにょう」を堪能したいところです。
On my way, on your way, there has been various things.