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語次元
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色雁皮紙に墨汁
31×23.5㎝
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 語の次元は高い。個で生きる私たちの意識をつなげる時空を越えた唯一の手段だ。だがこのことを2次元の画面で再現するのは難しい。いや、できないだろう。
 高次元を表現する数式やグラフはあるけれど、そこには意識や重力が加味されていない。江戸時代にいいところまで発展した和算は図形を活用しなかったから西洋の数学にかなわなかったらしい。一点透視遠近法など思いつかなかったのだろう。その頃の日本の遠近法は視点の移動が前提で遠いとこは薄くざっくり、近いところは濃くはっきりと描くという方法だったらしい。今見ると西洋の遠近法と比べると稚拙に見える。
 しかし、このアジアンな遠近法は2次元の中では所詮それ以上を表現できないという割り切りと、意識や重力といった要素を左脳的に認識させようとする見る人のリテラシーを問う挑戦的な方法だったのでは?
 そんなことを考えて、「語」の字を書いた。絵描きの私にとって文字はモデルさんだ。私は意識を描きたいんです。和文字の「語」は雄弁にその姿をさらしてくれた。
ごんべん次元
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トレーシングフィルムにアクリル絵具と油性ペン
60.5×44.5cm
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この「ごんべん」は自分が2次元の存在であることに気づき、3次元へ思いを馳せている。
本来「ごんべん」は言葉に関する漢字の部首であり「記」「詞」「話」「語」「読」などをつくる。
だがこの「ごんべん」は右に3次元の「旁(つくり)」が来ることを夢想している。
そうしてできる漢字はこれまでに無い未知の意味を持つ。
つまりこの「ごんべん」は文字という決まりを破り、言葉を越えた新しい意識になる。
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他の次元に対して意識を開くことは、そのまま自分をどんな存在として意識するかに深く関わる。
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私もこの「ごんべん」のように他の次元に思いを馳せていたい。
己を知り、冒険心で挑戦することを忘れることのないように。

ごんべん次元_03
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トレーシングフィルムにアクリル絵具と油性ペン
30×23cm

ごんべん次元_02
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ごんべん次元_01
ごんべん次元*sq.jpg

 

 

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