作品 Works

【2023】 詳細はこちら click for detail
From阿/To吽
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各40×18cm (2枚組)
アクリル板にアクリル絵具と油性ペン

「阿吽」は神聖で壮大な言葉だ。
「阿」は「始まり」、「吽」は「終わり」。始まったすべては調和に向うという。
この世が始まってまだ終わりを迎えていない「今」は「阿」と「吽」の間にある時空だ。
人間社会の不調和が調和へのステップなのだと信じたい。
天の意識=地の意識
天に在るがごとく地にも在り.jpg

半紙に墨汁と油性ペン
20cm×27cm

人の出来事は、地の表層で起きている。そこは天と地の間だ。地と深く関われば天の意識をもっと感じられるられるのだろう。

地に向かって人が意識を記す「書」は地への問い掛けだ。その行為は天に触れることに繋がると私は信じている。
古来、文字は神事に使われたという。生きるのがもっと過酷だった古代より、現代はずっと文明が進んでいる。だからこそプリミティブな地への問い掛けを忘れずにいたい。

そんな思いの作品をかいた。
文字は書いていない

しいて言うなら文字を創作した。

 

吽の時空
吽の時空_sq.jpg

アクリル板にアクリル絵具とソリッドマーカー
41cm×76cm

漢字の「吽(うん)」の上半分と、「時空」を意味するラインをかいた。
「吽」は神聖な意識の文字だ。調和や統合を象徴する。
「阿吽(あうん)」となれば「阿」が「始まり」を意味し、
そして「吽」が「終わり」を意味し、
「阿吽の呼吸」は相対するものが調和することを言う。
そうした神聖な意識に反して「時空」とは
人間が作り出した設定なのではないか。
つまりこの世が始まってまだ終わりを迎えていない「今」とは
「阿」と「吽」の間にある「時間と空間」だ。
だから対立や争いがあって然るべきなのではないか。
いつかこの世が調和で満たされ、「時空」が「吽」にたどりついた時、
全てが豊かに溶けあうのだろう。

た時空
た時空.jpg
半紙に墨汁と油性ペン
33×24cm

「多」を字母とする変体仮名の「た」。
いまはもう使われなくなってしまった文字に時空を超えて存在する意識を見る。
せ時空
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半紙に墨汁と水性ペン
33×24cm

「世」には世代交代する30年=一代という意味がある。
「世」は引き継がれ繰り返す。そんな気がする。
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