作品 Works


57×23cm
トレーシングフィルムにアクリル絵具とマーカー
.
くずした仮名で「いみ」と書いた。字母は「以」「見」。
時間と空間を漂う「いみ」。文字は時間と場所によって、意味も姿も変化する。
デジタル時代の現代、インターネットを介して文字の移動距離は長く、スピードは早く量も増えた。
また未来から振り返った時、昔と比べて記録される文字の量も解像度も、昔とはくらべものにならないだろう。
日本では第二次世界大戦後、義務教育が強化され、変体仮名が廃止された。おかげで識字率は100%だ。
文字は人為的に作られた既製品だ。その変遷は社会的な事情がどうであったか、そして人々の意識がどうあったかを具体的に示している。
時代の変化とともに文字が存在する「いみ」すら変わる。未来にはどう変化していくだろうか。そしてそれぞれの文字が意味する「いみ」は時空を漂い続けるだろう。
文字は更に便利で合理的に扱われるようになるだろう。シニフィアンとシニフェ(signされる言葉と、言葉によってsignedされる「いみ」)の関係は強くなってゆくのだろうか、あやふやになつてゆくのだろうか。

43×20.5cm
トレーシングフィルムにアクリル絵具とマーカー
.
意識は多次元的に存在するのではないか。
私は意識の在り方に興味があり、その姿を具象化するために文字を書く。文字は古くから意識を人工的にカタチにしてきたからだ。
また、意識が存在する多次元的な空間を表現するために線を描く。この線は平面に新たな次元や空間を切り出し、意識に広がりや深みを与える。
意識を掘り下げていくと物質的な世界では感じ得ない共感が生まれる。他者との関わりが立ち昇ってくるわけだ。
この感覚は、ますます身近になってゆくデジタル空間や人工知能をどう認識するかを考えさせる。

30×15

33×28cm
トレーシングフィルムにアクリル絵具と鉛筆
.
時も厚みも無い平らな2次元の世界で
多次元空間での在りようを想像してみよう。
どんな次元にも意識は在るはずだ。